年齢的にまだ発達段階にあり、体系や体毛も完全ではないから仕方がないが、夢や憧れの対象物である彼らに、成長そして加齢による衰えや、露出されがちな腕や脚に、テレビでも判るほどの濃い体毛は許されるものではないのだ。
そんなアイドルを見て育った現在の若い女性が、自分の彼氏にボーボーの体毛や剃り残しの髭、たるんだ腹を許すことが出来るだろうか。また、欧米ではセクシーとされる胸毛も、日本の女性にはまだ「気持ち悪い」と敬遠されがちだ。
そして顔もまた然り。
思春期のにきびの痕を「クレーター」と言い自虐ネタで笑わせるお笑い芸人がいる。彼らは「クレーター」を隠さないし、治さない。なぜなら、「クレーター」が笑いのネタになり、イコール彼らの収入源のひとつとなっているからだ。
だが、一般の男性諸氏にとって、「クレーター」はマイナス印象になることが多い。「若い頃不潔にしていたのね」と。体質的に仕方のない出来事だったとしても、男性が女性に求めるように、女性も男性に、ある程度の容姿を求めているのが現実なのだ。
野生動物は、ほとんどすべてが、雄が雌より優れた美しい容姿を持っている。雄はそれを誇示し、雌を求めアプローチし、時には雄同士で闘い自分の遺伝子を残す努力をする。雌は傍観し勝ち残った強く優れた雄を選び、その子供を宿す。種の保存において、野生動物にとってそれは必要不可欠な当然の行いである。
一時代前、3Kなどと言って高学歴・高身長・高収入の男性が、女性の求める理想とされたが、そんなくだらない流行が廃った後でも、実は女性は常に見て審査しているのである。自分のパートナー、あるいはパートナー候補の男性が、「ちゃんと自分を磨いているか、その努力をしているかどうか」を。
スポーツをすれば筋肉質の引き締まった身体は手に入るだろう。だが体毛や肌は、スポーツではどうにもならない。
昨今のメンズエステの人気及び認知は、実はこんなところから発展してたのである。
尚、男性のエステティックサロンの人気コースは、フェイシャル(美顔・毛穴ケア)、腕、脛、髭、胸毛、脇毛のエピ(脱毛・除毛)、メタボ対策(ボディエステ・痩身)が上位である。前述の文章を読んでいただければ、理由は自ずと理解できよう。
各サロンも力を入れているとみえて、ネット媒介のキャンペーンや体験コース500円~など、従来の「ちょっと恥ずかしい」イメージから「普通のこと」への道を懸命に模索しているようである。 |